仮想通貨ビットコインで話題になったブロックチェーンとは
2017年に急速な価格の値上がりを見せ、躍話題になった仮想通貨のビットコイン。
その後コインチェック問題や、日本を含め、中国などの政府によ規制にによって現在は去年ほどの盛り上がなくなりましたが、このビットコインの仕組みの上、切り離すことが出来ない物がブロックチェーンです。
このブロックチェーンが、一体どのような仕組みで働いているのか触れてみたいと思います。
ブロックチェーンとは、「分散型取引台帳」と呼ばれますが、簡単に言いますと仮想通貨で使われる、「取引台帳のしくみ」のことです。
ビットコインの一定の取引を「ブロック(台帳)」に記録し、このブロックを「チェーン」で繋いで管理していく仕組みの事です。
ネット上で、ビットコインで決済したり送金などをすると、これらの使用内容は履歴として残ます。そして履歴はブロックに保存されていきます。
このブロックは10分ごとに新しいブロックが作られ、そこに新たに取引された記録は保存されていきます。
古いブロックに、新しいブロックをチェーンで繋げていく仕組みが、ブロックチェーンと言う事です。
ブロックチェーンは新しい管理システム
一般の通貨による取引は、使用した銀行に取引履歴が残ります。銀行が取引すべての管理をしていることになります。
ブロックチェーンの場合は、ビットコインのユーザー達が、すべての記録が残っている台帳を管理しています。ある特定の機関や人が、取引内容を管理しているわけではありません。
ビットコインを使っている不特定多数の人達みんなで、取引内容を管理していきます。
ブロックチェーンとは、中央の管理を持たない新しい管理システムなのです。
ブロックチェーンとマイニングの関係
中央の管理機関を持たないビットコインですが、このビットコインの取引内容は不特定多数のビットコインユーザーにより管理されています。
取引や、決済が行われると取引の内容に誤りが無いかの確認を、これらのユーザー達が各自のコンピューターでチェックをします。
取引のチェックに参加したユーザー達は、作業に対するお礼としてビットコインを得ることが出来き、このことを「マイニング」(掘り起こす)と呼ばれます。また掘り起こしていく人達は「マイナー」と呼ばれます。
ビットコインの管理は、世界各地の不特定多数のマイナーたちによって管理されていると言う事になります。
ブロックチェーンが安全な理由とは
銀行のシステムと、ブロックチェーンの大きな違いは、「ブロックチェーンには特定のサーバーが無い」ということです。
取引データが、世界中の管理者のコンピューターに保存され管理されています。不特定多数の端末によってデータのやり取りがされるシステムで、この事をP2P(peer2peer)と言います。
サーバーがなく、不特定多数の端末によって管理されているので、ハッキングが極めて困難な仕組みになっています。
また、取引データを改ざんしようとしても、不特定多数の管理者たちによって、取引内容に間違いがないかチェックされるので、仮に改ざんしたとしても、ネットワークに拒否されてしまします。
また、サーバーがないので、サーバーがダウンして取引に支障を起こすようなこともありません。
この様に、ハッキングや、サーバーダウンの問題が無いのが「ブロックチェーン」です。
ブロックチェーンによって今後起こりうること
サーバーのような中央の管理者を持たないブロックチェーンは、仮想通貨以外にも次のような事にも利用されると考えられています。
・不動産取引
・各種権利証明書発行(パスポート、免許書、婚姻届けなど)
・公共料金の支払い
・地域コインの利用
これらのように、従来は不動産会社、役場、銀行、電力会社などのような組織を通して行っていたことが、ブロックチェーンを使うことによって、これらの機関を使用しなくても各手続きが可能になるとされています。
ブロックチェーンはインターネット並みの新しいシステム
インターネットの普及により私たちの生活は大きく変わりました。
これと同じように「ブロックチェーン」ご普及すると私たちの生活もまた大きく変わっていくと言えるでしょう。
いまは、中央での管理者によって「信用」が生まれていますが、中央管理者いらない「ブロックチェーン」により、これまでの「信用」という概念が大きく変わっていきます。
「ブロックチェーン」を使えば、銀行、電気、ガス会社、役場、携帯ショップ、ネットショップなどなどあらゆる会社などが管理しているデータを、不特定多数の人たちが皆で管理して行くことになります。
いまでは、一定のところでしか管理され、信用されていないかったことが、データ管理を分散することにより、信用も分散されていきます。
ブロックチェーンは、従来の管理、信用の意味合いを大きく変える、新しいシステムと言えるでしょう。