長年連れ添った彼女と離れ離れに暮らすことになりました…
僕の彼女は外国人です。
20代の時に田舎の九州で知り合いました。
かれこれ彼女とは15年ほど付き合っていています。
結婚も考えましたが、自分の生活力に自信がなかったのと、彼女も国に帰った時が面倒ということで、これまでずるずると暮らしてきました。
10年前に関西にきて一緒に商売を始めました。
経営の方は大変で、僕は昼間は別の仕事をするようになりました。
でも素晴らしいクライアントさんに恵まれて、ありがたく思ってました。
お金の話になると、喧嘩ばかりしてましたが、それでもお互い幸せでした。
僕は、彼女の寝顔を見るたびに「自分はなんて幸せものだ」毎回そう思いました。
商売も上向きになって暮らしも楽になり、「これからもっと二人楽しく暮らせる」と、これから迎える未来に期待が膨らんでいた矢先に、、、悲劇が、、、
思い通りに行かないのが人生。
彼女の母親が病気になりました。
3か月ほど前に、母親と電話で話すときに、母親の状態の悪化に彼女は気づきました。
「このままだと、あと何年もつか、、、その前に一緒にいてあげないと。。。」そう彼女は痛感。
僕に相談すると決断が揺らぐことから、僕に相談せずに帰国することを決めました。
彼女から「一緒にきて」と言われましたが、僕は「それはできない」と言いました。周りからも、一緒に行ったらと言われましたが、僕にはそれができません。
なぜなら、僕の母親をこれ以上心配させたくないからです。
僕も20代の時に外国へ行きました。行く前の母親の不安で心配そうな姿は今でも忘れません。そして、3年ほど暮らし帰ってきたときの母親の嬉しい姿も同じように。
その母親も、もう70近くになり今では「いつになったら田舎にかえってくると?」って口癖のように聞いてきます。
こんな母親に「ごめん母ちゃん、彼女と行くけん、、、」なんて言えません。
それに今年は、父親を病気で、義理の弟を交通事故でなくしました。
こんなむちゃくちゃな状況の中彼女と一緒にはいけません。
お互い、それぞれの家族のために難しい決断をしました。
そして、来週彼女は母国に帰ります。。。
長年連れ添った彼女と離れ離れに暮らすことになりました…
まるで、体から自分の一部がはぎとられる様な寂しく、不安な感覚が時折襲ってきます。
でも、「またいつか一緒に暮らせる」そう信じて、前を向いて歩んでいきます。。。
明るい未来を信じて。